千葉県耳鼻咽喉科医会会長挨拶
山王病院耳鼻咽喉科
永田博史
 今期、引き続き千葉県耳鼻咽喉科医会長を務めさせていただく事になりました。宜しくお願い
申し上げます。
 さて、この数年われわれの日常生活に大きな影響を与えてきました新型コロナウィルス感染
症が、今年(2023年)の5月8日に2類相当から5類感染症に引き下げられ、日常生活ととともに
医療もようやく平時の姿に戻りつつあります。このコロナ禍の期間は医会の活動も大きな
制約を受けていました。医会活動の大きなものの一つに学術講演会の開催があり、2020年1月
を最後に3年以上開催できませんでしたが、今年の10月22日にようやく会場参加での講演会
(千葉県医師会医学会学術集会の分科会として)を開催することができました。久しぶりの講演
会だったため参加人数はコロナ前より少ない人数でしたが、活発な討論があり開催した意義を
十分に感じることができました。これからも、なるべく会場参加での講演会を開催し、状況が許
せば懇親会も行いたいと考えています。
 2020年4月に発足しました耳鼻咽喉科医会の全国組織「日本臨床耳鼻咽喉科医会」(臨床耳
鼻科医会)もコロナの影響を受けましたが、インターネットなどを利用して順調に活動を開始し
ております。臨床耳鼻科医会では、地域医療、保険医療、学校保健、福祉医療、医事問題、学術、
勤務医などの委員会があり、前5者は日耳鼻との合同委員会を開催し、学会と緊密に協力しなが
ら活動を行っています。その活動につきましては、医会事務局から会員の皆様に定期メールでお
知らせしていますが、適宜ホームページをご覧いただけると幸いです。臨床耳鼻科医会では、耳
鼻咽喉科を取り巻く諸問題に実地医家の先生方のご意見を反映させていくことが大きな目的に
なっています。ですので、何かご意見等がございましたら、まず千葉県耳鼻咽喉科医会までお知
らせいただきたいと存じます。臨床耳鼻科医会へご意見をお伝えするようにいたします。
 臨床耳鼻科医会の発足により、学会と医会の在り方が今後見直されることが考えられますが、
両者が緊密な連携と協力を保っていかなければならないという事は明らかです。千葉県耳鼻咽
喉科医会としましては、今後も日耳鼻千葉県地方部会との連携・協力を大切にしながら業務を行
ってまいりたいと思います。今後も皆様のご意見に耳を傾け話し合いを大切にし、患者の方々、
会員の方々の役に立つことを目標にして努力して参る所存ですので、会員の皆様のご協力を賜
りますようお願い申し上げます。