今期、引き続き医会長を務めさせていただく事になりました。宜しくお願い申し上げます。
昨期の2年間を振り返りますと、医会にとりまして大きな出来事が2つありました。一つは2020年4月に
耳鼻咽喉科医会の全国組織「一般社団法人日本臨床耳鼻咽喉科医会」(臨床耳鼻科医会)が発足した
ことです。もう一つは新型コロナウィルスの感染拡大により、耳鼻咽喉科診療および医会活動が大きく
影響を受けた事です。
臨床耳鼻科医会は、おもに保険医療、在宅医療、救急医療、学校保健、福祉医療、医事問題などの
社会医療分野の仕事を行うことになっていますが、発足時期が新型コロナウィルスの感染拡大と重なって
しまったため、多難な船出となりました。しかし、会議などはオンラインで行い事務連絡はインター
ネットで行うことにより、実際にはある程度の成果を上げることができていると思われます。千葉県
耳鼻咽喉科医会としましては、今後臨床耳鼻科医会の活動に全面的に協力してゆきたいと思っています。
新型コロナウィルスの感染拡大により、耳鼻咽喉科は、ネブライザーや内視鏡検査、処置、手術など、
診療において多くの制約を受けると同時に、受診患者数が減少し経営的にも大きな影響を受けています。
千葉県耳鼻咽喉科医会では、新型コロナウィル感染症に関するアンケート調査を行いましたが、会独自で
コロナ対策を講じることは難しく、実際には臨床耳鼻科医会や日耳鼻の活動に協力することで対策を行って
ゆきたいと考えております。臨床耳鼻科医会において2020年から2021年にかけて、4回の「新型コロナ
ウィルス感染拡大に伴う外来診療アンケート調査」が行われましたが、多くの会員にご協力いただきました
事に感謝を申し上げます。今後も、臨床耳鼻科医会からいろいろと協力を求められるかと思いますが、
皆様には何卒宜しくお願い申し上げます。
臨床耳鼻科医会と日耳鼻は役割を分担しつつも緊密な連携と協力を保ちながら業務を行っていくと
されています。各都道府県におきましても、地方部会と医会の在り方が今後見直されることが考えられ
ますが、両者が緊密な連携と協力を保っていかなければならないという事は明らかです。当医会と
しましては、今後も臨床耳鼻科医会の在り方を見つつ、地方部会との連携・協力を大切にしながら
業務を行ってまいりたいと思います。
今後も皆様のご意見に耳を傾け話し合いを大切にしてゆきたいと考えております。患者の方々、
会員の方々の役に立つことを目標にして努力してまいる所存ですので、会員の皆様のご協力を賜り
ますようお願い申し上げます。
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